田中角栄の自伝を石原慎太郎が書くというユニークな取り合わせに惹かれてこの本を読んでみました。
僕の世代よりも若い人にとっては名前くらいしか聞いたことがないって人も多いかと思います。
戦後の高度経済成長の時期を独特のカリスマ性でリードし礎を築いた政治家で元首相の田中角栄。晩年はロッキード事件に代表される疑獄事件で逮捕され金権政治と批判されたりいろんな評価をされる人物ですが、近年再評価されることも多く彼に関する本も沢山出版されています。
元々は田中角栄を批判していた著者も最近は再評価していて時間の経過とともに彼への評価と感情が変化していくのが面白いです。
なぜ美容師の僕がこのブログでこの本の事を書くかというと、
田中角栄という人物が政治家として以上に人間として魅力を感じるからです。
貧しい家の出で挫折も経験し息子を病気で亡くしたり政治家として成功する裏側で愛人もいたりその間に生まれた子供に対する葛藤や実娘の真紀子さんとの確執なんかの下りを読む限り人間味に溢れた人物だったことが想像でき、政治家として最も優れている部分が人の心を掴む事だったのが他の政治家との付き合い方や中国と国交を正常化する時の過程からもわかります。
今年は世の中の話題が不倫問題や政治家の金銭疑惑、それに対するネット上の非難合戦だったりしているようですが、、、、
彼が生きていたらなんというだろうなーなんて考えてしまいます。
人と人のつながりや関係性もその人の持つ感性で変わってくるんだなと思いました。
自分も生活したり生きていく上でいろんな出来事があります、そこからどういったことを感じるのかって事を大事にしていきたいと思っています。
人と接したり、本を読んだり映画を見たり音楽を聴いたり、道を歩けば何かを見たり、好きなものを食べたり、そこにはいろんな感じかたがあるんでしょうね!!
よく時代は変わったとかいう言葉をこのネット社会ではよく耳にします。
でも僕思うんですけど、『時代はいつも変わっているんだと』
恐竜がいた時代、人間が火を発見した時、電気を発明した時、飛行機に乗って遠くに行けるようになった時、電話で遠くの人と話せる時、テレビが放送された時、戦争が終わった時、、、人間は平等で女性を軽視しなくなってきた時、、、、
いろんな転換点がたくさん今まであって、これからもあるでしょうね。
だからネットだSNSなんて言ってもこの宇宙の中では小さい変化でしかないのかもしれません。
自分のモノサシで
自分の感性でいろんなことに接していけばいいのかなって、この本を読みながら思いました。
今回は少し真面目な内容になってしまいましたが、、、、苦笑